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ヨーロッパの言語が面白い話(1)
まず最初に
お久しぶりです、ないんおくろっくです。 実に311日ぶりの投稿です。 学校の回線から 「書けはするが投稿できない」 という欠陥にブチあたったことにより書くのを止めていました(対策をとらないでいた)。 が、強い方にご教授をいただき投稿できるようになったので、頑張って書きたいことをつらつらと書いていく所存ですのでまたよろしくお願いします。
イタリア語が面白い話(1)
本題に入らせていただきます。 最近、イタリア語をかじっているんですがこれが 面白い わけでして、ちょいとその話を今後何回かしていきたいと思います。
まず最初に イタリア語ってなんなの? という話なんですが基礎データとして
・イタリア共和国、スイス連邦、サン・マリノ共和国の公用語 ・母語話者約6,100万人 ・インドヨーロッパ語族のイタリック語派に位置する(ラテン語やスペイン語と同じ系統)
ということが挙げられます。 ここらへんの話はあまり面白くないので本格的にイタリア語の中身の話をしていきます。
・男性、女性名詞 まず、イタリア語の名詞には「男性名詞」と「女性名詞」という性の違いがあります。 親戚言語のフランス語やスペイン語などにはもちろん、スラヴ語派のロシア語やトラヴィダ語派のタミル語、英語と同じゲルマン語派に属するドイツ語にもちゃんとあります。 名詞に性がない英語が特殊なのです。言語は話者人口が増えると文法が簡略化されるけいこうがあるため、英語はその歴史で「he/she/it」の違いを残してほとんどが消えてしまったのです。
他言語の話はここら辺にしてイタリア語では男性と女性のみです。 定冠詞(英語で言うところのthe)と不定冠詞(英語でいうとこのa、an)を例に並べると
定冠詞 | 単数 | 複数 |
---|---|---|
男性名詞 | il | i |
女性名詞 | la | le |
不定冠詞 | 単数 |
---|---|
男性名詞 | un |
女性名詞 | una |
となります。 では、ここで例文を示してみます。
Mangiato una pizza. (わたしは一枚のピザを食べた)
みなさんご存知「pizza(ピッツァ)」は女性名詞です。なので不定冠詞の女性系「una」が名詞の前に来ます。「Mangiato」は動詞「mangiare(食べる)」の過去形です。
性が違うからなんなんだよ! って話なんですがこれ、覚えることが増えて文法において変化が難しくなるので正直いいことはないんですが、たまーにイイこともあったりします。また例文を示しましょう。
Come le ragazze con il grilletto facil (いとも容易く引き金を引ける少女達のように)
この文章では「le lagazze(少女たち)」と「il grilletto(引き金)」という名詞があります。イタリア語では男性名詞の語尾に「-o」女性名詞の語尾には「-a」がつくという法則に大体の名詞が当てはまります。 イタリア語で少女は「la ragazza」といいます。 では少年はなんというか?そう、「il ragazzo」です。そして「il ragazzo」の複数は「i ragazzi」です。 なので上の文章が Come i ragazzi con il grilletto facil となると (いとも容易く引き金を引ける少年達のように) という風に訳せるわけです。
語尾と定冠詞だけで「いっぱい女の子がいるなぁ」ということが分かるわけです。 面白いでしょう!すごいでしょう!
ちなみに上の文は僕の好きなイタリアのラッパー「J-AX e Fedez」の「Senza Pagare」という曲の一文です。良かったら聞いてみてくださいね。(ちなみに「e」は「and」の意味です)
https://www.youtube.com/watch?v=8LX7BVLl5wg
とりあえず
とりあえず今回はここまでにします。まだまだ書きたいことが多くあるのですが次回以降のお楽しみです。 外国語に触れるのは本当に道の世界で最高に楽しいので、皆さんも何か新しい言語に興味をもったら冠詞だけでも、「私」をなんと書くのかだけでも見てみるといいですよ。
長文お読みいただきありがとうございました。 それではまた。