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くいっと一文

2020年度(令和二年度) 琉球大学3年次編入試験受験記

  • 1.はじめに
  • 2.著者情報
  • 3.志望先について
    • 3-1. 学科
    • 3-2. 志望動機
    • 3-3. 受験科目
  • 4.勉強したこと
  • 5.当日
    • 5-1. 生化学
    • 5-2. 英語
    • 5-3. 小論文
    • 5-4. 面接
  • 6.使った参考書等
    • 6-1. 生化学
    • 6-2. 英語
  • 終わりに

1. はじめに

 2019/6/22に行われました、琉球大学農学部第三年次特別編入学試験に合格しました。今回の記事では、勉強したことや当日の流れを書きたいと思います。今後受験を検討している人(特に高専生)は、参考になれば幸いです。

2. 著者情報

 まず最初に、中の人がどんなスペックで受験したのかをおおまかに示します。

 所属:沖縄工業高等専門学校 生物資源工学科

 成績:

学年 席次 TOEIC (IP)
1 25 ---
2 18 ---
3 9 325
4 7 515
5 5 635

 全体的に悪めです。1・2年の頃は本当に一般科目も専門もちゃんと勉強していないクソ野郎でした。専門で純粋に勉強するのが楽しい科目がみつかってきたこともあって、3年頃からは多少マジメにやってこれました。

 英語は全くと言っていいほど勉強していませんでした。しかし4年の最初に、親しい先生が「英語論文を読め!」と勧めてくれたので、英語論文を読んでいたら英文の読み方がなんとなくつかめてきて、論文やニュースを読んでたら自然に点数上がりました。

3. 志望先について

 志望先と受験情報に関して書いていきます。

3-1. 学科

 琉球大学農学部亜熱帯生物資源工学科というところです。主に沖縄の生物資源に特化したアグリバイオや資源利用などを学ぶことが出来ます。

3-2.志望動機

 「日本国内でも沖縄にしかない亜熱帯生物資源を活用して製薬に結び付けられるように勉強をしたい」という志望理由で応募しました。

3-3. 受験科目

 生化学・英語・小論文・面接のみです。生化学・英語は、受験する高専5年(大学2年)生からすれば簡単で基礎的な問題なので、問題はないですが小論文の題と量がちとめんどくさいです。(後述)

4. 勉強したこと

 正直あまり参考にならないと思いますが、一応書きます。

 過去問を見た感じ、英語はとても簡単、小論文は何が出題されるのかわからない、というそれぞれの理由から生化学だけを一ヶ月間やりました。

 図書館で借りた本1冊だけを読んで、要点をまとめ、分からなければ厚めの詳細な参考書を用いてなるべくわからないところをなくす方法で、ゆるーく「生化学」と思われる全範囲やりました。(使用書は後ほど)

5. 当日

 スーツを着ていきました。農学科棟(試験会場)まで歩いていると、ウォーキングしているおじさんがいて僕を抜かしていきました。琉大は広く、付属小なども併設されているのでたまに明らかに学生じゃない地元の人がおり「地元の人かぁ」とか呑気なことを思っていたら、僕を抜かしたその人は農学科棟に入っていきました。(ビックリ)

 試験前は暇つぶしに、英熟語の本を読みつつ待っていました。

5-1.英語

 10:00に英語の試験でした。何より一番驚いたのは、先ほどのウォーキングおじさんが試験監督で立ってました。(あいさつしなかったのやらかしたなと思った)

 英語は大問が3つあり、大問1は「挙げられた単語と似ている単語を選択肢から選ぶ + 熟語の穴埋め」、大問2は長文のなかの「指定された3つの文の和訳」、大問3は「指定された3つの文の英訳」でした。

 どれも非常に簡単な問題だったので、(感覚ですが)多分TOIEC550~600くらいあればほぼ満点取れるくらいの難易度だと思います。和訳・英訳がどれだけ減点されたか不明ですが9割はとれたと思います。

5-2. 生化学

 専門です。設問の範囲は多岐に渡り、正直「これは生化学の専門問題なのか!?」とちょっと焦った内容でした。

 糖の構造や遺伝子に係る問題のほか、ノーベル章受賞者の研究業績と名前の穴埋め免疫の作用機序に関する問など少し肩透かしを食らいました。出来は6割。

5-3. 小論文

 疲れます。大問が3問あって、そこから2問選んで答える形式でしたが、字数が無制限(無制限!?)で、さらに小論文だけでなく単語を答える問題があります。しかも解答用紙が普通の作文用紙のみで「これはどう書くべきなんだ...」と一瞬パニックになりました。

 1つは農業に関する問い、1つは先端工学、1つは亜熱帯生物資源の活用に関する設問でした。対策するなら農学亜熱帯を重点にテーマを設定してやるといいと思います。あと、下書き用紙ももらえますが、時間はあんまないので僕は一発書きしました。

 (おまけで言うと、この時2問選ぶ形式なのに解答用紙が1枚しか配られず、試験官の先生も内容をよくわかってなかったようで、「え、2枚必要なの!?」みたいな感じで慌てて追加分を取りに行くハプニングがありました。)

5-4. 面接

 いたって普通の面接でした。普通の対策をしていれば慌てる要素はありません。ただ、前年受けた先輩から貰った情報と実際に聞かれた内容は全く違ったので、志望動機等以外は何が聞かれるかは未知です。

 さらに、簡単な口頭試問(筆者が聞かれたのは、「プロテアーゼとは何か」「血液中に最も多量にある成分はなにか」など5個程度)があります。しっかり生化学を勉強しましょう。

6. 使った参考書

 使った参考書を書きます。

6-1. 生化学

・これだけ!生化学

 わかりやすく、要点だけまとまってて使いやすかったです。

これだけ!生化学 (これだけ!シリーズ)

これだけ!生化学 (これだけ!シリーズ)

・イラストレイテッド 生化学 第7版

 分からないことがあってしらべるなら最強の最強

イラストレイテッド生化学 原書7版 (リッピンコットシリーズ)

イラストレイテッド生化学 原書7版 (リッピンコットシリーズ)

6-2. 英語

・TOIEC L&Rテスト 直前の技術

 直接の対策には使いませんでしたが、TOIEC対策に紹介します。適当によんで問題を解くだけで200点くらい上がるのでぜひ使ってください。 表紙からして怪しいですが、得点をあげる為だけのテクニックとしては普通に重宝できます。

CD-ROM付 TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術

CD-ROM付 TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術

 英語はおそらく直前にやっても解けないので、地道にやりましょう。長文読むのが僕は一番おすすめです。

終わりに

 過去問は直接大学に行かないと見れないし、出題範囲も予想がつかないので出題形式を理解したうえで、全範囲を頑張ってやるしかありません。英語は素の能力を問うてきているので本当に地道にやりましょう。長文読解は言い回しや文構成などが段々頭に入ってくるので、いざ和訳・英訳になると非常に戦いやすくなります。ちゃんとやれば普通に高得点取れるので受験を考えている人は、頑張ってください。

 質問があれば、コメントやTwitterで遠慮なくどうぞ。

 長文になりましたが、読んでくれた方ありがとうございました。参考になれば幸いです。