Lingua Inevitabilis

くいっと一文

進路を訪ねて三千里

  • 1.進路が決まった
  • 2.希望進路の変遷
    • 2-1. 4年後期~5年4月
    • 2-2. 5年5月~6月
    • 2-3. 5年7月~8月
  • 3.なんでこんなにブレたのか
    • 3-1.なんでこんなにブレたのか
    • 3-2. 研究したいこと(やりたいこと)が揺らいでいる
  • 4.生物生の皆さんへ
  • 終わりに

1. 進路が決まった

 去る、9月12日にやっとこさ進路が決まりました。大学編入です。同級生の大半が就職先・進学先を決めていたので、決まるのはかなり遅めです。 進学先は東北大学1理学部生物学科です。遺伝子の解析手法が学びたく、大学(専攻科以外)に行きたかったので志望しました。ここに決まるまで実は進路がブレブレだったので、今回はそのことを記事にします。

(大学編入に関してはまた別記事で詳しく書きます。特に東北の生物の方は、情報が無だったので絶対に描きます。)

2. 希望進路の変遷

2-1. 4年後期~5年5月

 このころは「ドイツの大学に入学」しようと思ってました(割と本気で)。高専卒業もしくは、大学1年を修了しているとドイツの大学に1年生から正規留学ことを知って、さしたる進学目標と学力がなかった僕は、5月くらいまでちょっとドイツ語と調べ学習だけをしていました。

 ただ「海外(ドイツ)に行きたい」と「進学(専攻科以外)」だけが希望としてあってふたつを合体させた結果です(今考えると単純すぎた)。担任にも指導教員にも相談してこの方向で進んでいました。

2-2. 5年5月~6月

 先述のように考えていましたが、親に「現実的な路線も考えてみたら?」と言われたこと。先生方に「院まで行くなら学士は最低限もっていた方がいい」と言われたことが契機になり、琉〇大学を受験することにしました。正直な話、経済的に余裕がない我が家で準学士(見込み)の僕がドイツに単身留学はリスクが高すぎます。なので学士をとるを目標に大学入学を目指して受験しました。

 科目が「英語・生化学・小論文・面接」で、生化学だけ対策して後はノータッチで挑めるレベルだったので1ヶ月で十分対策できたのも幸運でした。

2-3. 5年7月~8月

 進路が決まった僕でしたが、8月上旬に自分の意思で入学を辞退しました(ヤバいですね)。

 大きな理由は二つあり、一つはこの大学で僕のしたい研究ができるのか?という疑問がわいたこと。受験先の農学部は微生物や植物よりも、疾患や進化に関する遺伝解析手法を学びたいと思っていた僕には微妙にマッチしていないと感じました。二つ目は学費(入学料+前期授業料)をみた瞬間、この大金をここに払うの!?という戸惑いがあったことです。本当にやりたいことが出来るのか怪しい状態で、「国立大学の学費でもこれくらいはする」事実にびっくりしました。

 両方とも、先生と相談したうえでの妥協案で選んだ進路だったので、お金を収める・そこで学ばせてもらうという姿勢が希薄な僕に原因があります。

 そこで、「合格が狙えそうな受験科目かつ学びたいことが出来る進学先」を探した結果、東北大学の生物学科を見つけました。出願は決めましたがここで大問題、「〇球大学の入学確約書の提出期限のほうが、東北大の出願締め切りより早い」ことが発覚し、受験 or 妥協 、どちらをとってもdeath or deathでまさに地獄のtwiceでした2。(受験が)

 これにより、滑り止めなし、背水の陣で臨むことになりました。  受験科目は「生物・英語・面接」のみでしたが、生物を習っていないので高校生物の教科書・問題集とEssenntial細胞生物学3を全網羅しました。どうにか2ヶ月で対策できて無事に受かることができ、今に至ります。

3. なんでこんなにブレたのか

 なぜここまでブレブレだったのかの原因を考えます。

3-1. 研究したいこと(やりたいこと)が揺らいでいる

 本当にドイツに行きたいのか、本当に沖縄の資源活用に興味がるのか、本当に院まで行くのか、など様々な考えがあり全然決まっていないことが大きいです。自分がどのように過ごしたいか、「どのような勉強がしたいからどこに学びにいくんだ」というのが、直前まで決まってなかったからあっちこっちに行く原因になったと思います。

3-2. 覚悟も努力も足りなかった

 そもそもドイツに行きたいなら、自分を貫いて「知らねぇ!おれはにドイツ人になるんじゃ!!」と言えばいいし、金がないならバイトして死ぬ気でお金をためればいいし、進学したいなら4年生からどこでも行けるように勉強すればいい。覚悟も努力も半端なクソ野郎だから、進路が辛くなったのは足り前です。

4. 生物生の皆さんへ

 機械・情報・メディアはほとんどが工学部に行くし、生物でも工学部に行く人はもちろんいますが、僕たち生物の分野は理学に属します。農学や医学の先生もいるので、「理学部に編入」のイメージが生物を学ぶ事とつながっていく実感はあまりわかないと思いますが大学に進学したくて、高専で学んだような専門をより深めていくには、理学部がおそらく一番近いと思うので検討してみてください。化学も生態も植物も分子生物も遺伝子も基礎を学ぶなら理学部です。あと4年生は(生物は)結構空き時間多いので、数学や化学を勉強してどこでも行けるように備えるのがサイコーです。  

終わりに

 最終的にどちらの大学からも「yes」をもらえましたが、進路が決まらないのはまぁまぁつらかったです。そんな中僕での事を励ましてくれたり、話を聞いてくれた友達の皆さんや、アドバイスをくれた先生方には本当に感謝しています。自業自得で決まらなかったのにそこを支えて、相談にも乗ってくれたことで最後まで一貫して勉強できました。

 進学した3年次編入でなく2年次編入なので、勉強時間がたくさんあります。専門だけじゃなく他学部の授業も取れたら取ったり、留学したりしたいなと漠然と思っています。これからも頑張るので、みなさんたまには僕の話し相手になってくれると嬉しいです。長文になりましたが読んでくれた皆さんありがとうございました。


  1. 門戸開放・研究第一・実学尊重をモットーにする国立大学。その姿勢に惚れた。

  2. twiceというK-POPアイドルがおり、楽曲に「yes or yes」という曲がある。

  3. 生化学をベースに遺伝学・遺伝子工学分子生物学・進化遺伝学などを扱う教科書。遺伝子に興味があるなら絶対に読んだ方がいい。