アジアっていいよね 2020ダナン編①
アジアは良い。
とても良い。
旅行に行けない最近はとみに思う。
アジアっていいなぁ
って。
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具体的に伝えるのが難しいが、なんといおうか。
急速に成長したあまりに先端的でモダンな、街並み。
その大きな街並みの間を這うかのように見せる、露店や雑多で猥雑な雰囲気の小路。得体のしれない食物。
入り乱れる漢字・ハングル・タイ文字・クオックグー。
ありえないくらいモノと生き物の密度が高く、どことなく命の危険を感じるような未知の雰囲気がある。
もちろん日本もアジアだが、東京や大阪などの各都市にはない顔。(しいて言えば沖縄の市場が一番近いが)
モダニズムと経済拡張で発展したオフィス街と、そんな特区に置き去られた半世紀ものの屋台街とが混在している様があまりにも好きなのだ。
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去る2020年の三月にベトナムに行った。
もともと行こうと思っていたわけではなく、某研究室の卒業旅行に誘われた形だった。
私は受験期に「進路が決まったら(=東北大に受かったら)、韓国に行く!」という褒美をチラつかせて勉強に励んでいた。
というわけで、この旅行では(大学に受かったので)韓国を経由しつつ、ベトナムに行く旅程にした。そのため、ほかのメンバーとはベトナム現地合流予定で一人旅をした(後ほど書くが、結果的に全行程一人旅になる)
詳細はこの記事↓↓↓
この旅行までの二回の渡韓で、韓国があまりに気に入りすぎていたのでベトナムをなめていた。
めちゃ楽しかった、感動しました。
ということで、パンデミックで国内の移動もままならない今、あの素晴らしい南国の経験を記憶から引っ張り出して味わいなおしつつ、ベトナム旅行の記事を書く。
今回はその①。
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2020 2/28 0:25
韓国ソウルから韓国LCCのJin Airでベトナムはダナンに入国した。
(Jin Airが最高だった。)
ダナンは中部最大の都市でハノイ、ホーチミンについでベトナム第三の都市である。海に面しているため、港湾都市として発展したそう。
LCCを使ったおかげで、3,000km5時間のフライトが12,000円である。(安い)
値段優先のため、深夜便だった。
空港についてロビーから外に出るとタクシーが全然いない。
いわゆる白タクはいたものの、いくらぼられるかたまったもんじゃないと、ホテルまでの距離2km強を歩くことにした。
空港から直線の大通りをまっすぐ進んで曲がればすぐつく簡単なルートだったが忘れられない。
めっちゃつらかった。。。
精神的にも肉体的にもである。
まずこの2月下旬でもベトナムは暑い。
この日も夜だというのに、気温は28℃。海に面す港湾都市であるためか湿度も高かった。
26日から滞在していたソウルは、10℃前半から最低気温は1℃。
緯度の差20°で、暑さにやられそうになった。
二つ目が道路事情である。
タイもそうだったが、まず汚い。
ネズミやゴキブリがたくさんいる。プラゴミも生ごみも落ちている。臭い。
そして、「工事中か?」と勘違いするほどアスファルトやタイルがはがれていたり、実際に工事中だったりする。
しかも電灯が少ない。目抜き通りなのに全然街頭がなくて暗い。
暗いから、足元に何かいてもよく分からず、急にこちらにカサカサと何かが這いよってきたりするのである。
露店がたくさんあることや、(日本と比べると)緩い公共サービスの賜物である。
このせいでスーツケースを引くのがつらい。というか引けない。
だから力づくで普通に持ち上げて歩いた。
最後に生き物である。
ベトナム中部で深夜帯にひとり、オレンジ色のスーツケースを重そうに持って汗だくで歩く日本人はなかなかいないせいか、屋台にいる現地人やすれ違う人々がこちらを凝視してくる。(これは仕方ないが)
視線がつらい。
言葉が通じない国の人々がめちゃめちゃ見てくるの怖すぎるが???
早く人のいないところへと急いで、どうにか角を曲がって脇道に入った。
本当の恐怖はここからだった。
先ほどより小さい歩道には屋台と違法駐車のバイク・車が所狭しと並んでいる。
そのため、車道を歩くしかない。
車は通るから危ないし、こんどは人がいなさ過ぎてヤバい雰囲気しかない。追剥にでもあえば成すすべなくすべてを取られる。
一匹の犬がいた。
黒い、少々痩せこけているがしっかりとした体つきの犬が。
こいつがついてきた。
明らかにロックオンされた。狙われている。
何を食っているかわからない野良犬にかまれて旅先で狂犬病などたまったもんじゃない。
走ると全力で追いかけてきた。本当に咬みにくる勢いだった。
200mほど全力疾走して埒が明かないと思い、犬がこちらに近づこうとしたときにスーツケースを振り回したらなんとか間合いが取れた。
本格的にヤバいと思った矢先、後方からクラクションが聞こえ犬が逃げた。
白タクの運転手の青年が声をかけてきた。
「こんなとこでなにしてんだ?危ないぞ」
タクシーがおらずホテルまで歩いていたことを伝えると
「わかった、とりあえずこの時間だから乗りなよ」
といって荷物を入れてくれた。
正直正規のタクシーじゃなかったから不安ではあったが、暗闇と犬からとにかく逃げたかったらしい。乗ったら安心感で目が潤んだ。
無事に届けてくれたので、「いくら払えばいい?」と聞くと、
少し考えこんだ後に、「いらないよ!」と言ってくれた。
ぼったくられてもいいやくらいに思っていたので、あまりに突飛に感じて慌てて何度も「いや本当にありがたいから、払うよ」といったが、受け取ってくれなかった。
ありがとう、タクシーの運ちゃん。
ホテルの入り口に向かうと、電気が消えていた。おまけにドアに鍵がかかっていた。
チェックイン開始時刻は当然のごとく過ぎているため、「やらかした、野宿か?」と思い再び絶望しかけた矢先、暗闇の館内から人が現れて開けてくれた。聞いたら防犯の為だった。(それはそう)
部屋に通されて、クーラーとテレビをつけたら疲れがどっと襲ってきた。
シャワーを浴びてベッドの入ったらすぐ寝てしまった。午前2時頃だった。
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こういう感じでベトナム初日の印象はかなり最悪だった。
あと街にめちゃくちゃハングルがあった(韓国人がめっちゃ来るらしい)ことも相まって、テコ朴の「アジア最先進国韓国」発言を一瞬信じかける。(嘘)
しかしタクシー運転手のの優しさに触れ、ベトナムの人優しっ!ってなったので翌日以降の旅にも期待が高まる~~~~。
ということで次回に続く。